【Q&A】 ダイアベゼル「彫り留め」について

  お客様よりオーバーホールでお預かりしたロレックスを検品したところ、ベゼルのダイア部分の爪の緩みを見つけました。
検品は、一石ずつダイアモンドを針でつつき、カタカタと動く石を留め直します。

  ロレックスのダイアベゼルは、「彫り留め」という方法で留められています。「彫り留め」とは、地金を刃先の鋭利なタガネと呼ばれるもので石のサイズにあった穴を彫り、爪を起こすことで石を留める技法です。
その為、地金にある程度の厚みが必要になります。メレダイアモンドのような小さな石を留めることによく用いられます。
下手な職人さんががやると、石のテーブル面が傾いてしまったり、石を壊したり、ラインが汚かったりします。

  貴金属の加工の中で、本体を造る職人さんと、ダイヤを地金にセットする職人さんは別になっています。
一般的な「爪留め」と呼ばれる留め方は、本体を造る職人さんも出来ますが、今回の「彫り留め」は専門の石留めの職人さんが別に行います。「彫り留め」は、職人が10年かかって一人前と言われるほど高度な技術で、熟練の石留め職人でも、『「彫り留め」だけはできません』というくらい難しいのです。

  一口に「彫り留め」と言っても様々な留め方があり、一つの分野として確立している非常に専門的な技法と言えます。その種類には、間を空けずに留める「パヴェ留め」、石の無い部分を玉状にした「玉留め」、「マス留め」、「縄留め」等があります。

  時計と貴金属の専門店だからこそ出来る「いのうえ」ならではの「ていねいな修理」を心がけています。また、ロレックスのアフターダイアベゼルも取り扱っております。他店で断られた修理なども是非一度お問い合わせ下さい。