オメガの歴史(OMEGA)

OMEGA(オメガ) 創業年=1848年
創業者=ルイ・ブラン
創業地=スイス、ラ・ショード・フォン

比類なき精度と耐久性により深海から宇宙まで制す

確かな実績が打ち立てた華やかな栄光の歴史

  スイス時計界を代表するブランドのひとつ、オメガ。ギリシャ語で「究極」を意味する言葉通り、同社は、創業160年以上もの歴史のなかで数々の輝かしい栄光を残してきた。そのなかでも特に有名なエピソードは、NASAの宇宙計画に深く関わったことだろう。

  アメリカのケネディ大統領が「10年以内に人間を月に着陸させる」と宣言した1961年以降、NASAの宇宙計画は一気に加速。マーキュリー計画がスタートし、続くジェミニ計画やアポロ計画では船外活動が予定されていた。そこで必要になったのが、宇宙空間での使用に耐えうる腕時計。NASAの装備品担当官ジム・ラーガンは、複数のブランドのクロノグラフを対象に、宇宙空間での使用を想定した公式採用テストを実施。すべて合格したのは、何度行ってもオメガのスピードマスターのみだった。

  テストの合格を受けて間もない1965年には、宇宙空間での使用に耐えることを見事に証明。4年後には、ニール・アームストロング船長をはじめとしたアポロ11号の乗組員に携行され、月に着陸。人類初の偉業の装備品として、現在まで続く世界で唯一の”ムーンウォッチ”という称号を獲得する。そしてその翌年、酸素タンクの爆発によって絶体絶命の危機に瀕したアポロ13号で、乗組員の頼れる唯一の計器として、優れた精度を発揮。宇宙船を無事に地球へと帰還させる原動力となったのだ。

  宇宙を制するほど高性能なオメガの腕時計は、深海においても遺憾なくその力を発揮する。油田開発を目的とした1970年のヤヌス計画では、250mの深海で調査するダイバーが、オメガのシーマスター600mを装着。1981年に101mの素潜り世界記録を達成した伝説のダイバー、ジャック・マイヨールは、記録達成の際にシーマスター120mを着けて潜っていたという。まさに宇宙から深海まで、あらゆる苛酷な環境において正確な時を着用者に報せてきたオメガの時計。比類なき精度とスペックを実証してみせたオメガが次に目指したのは、腕時計に使われていた従来型の脱進機の改良だった。そこでジョージ・ダニエルズが考案したコーアクシャル脱進機に注目し、1999年には量産化に成功。極限まで磨耗を抑えた画期的な構造によって従来よりも耐久性を高め、長期間の安定した精度も実現した。

  そして2007年、オメガは1930年代に開発した名機、30㎜キャリバーをモチーフに、コアクシャル脱進機を搭載した自社開発キャリバー8500を発表。2009年には、シーマスターアクアテラを中心に自社開発ムーブ搭載モデルを大量投入した。と同時に、栄光の歴史から40周年を向かえ、スピードマスターの限定モデルも発表している。このようにオメガは、時計界を驚愕させる革新的な開発と、自らが打ち立てた歴史を重んじる姿勢の両方を保ちながら、現在も「究極」の腕時計を追求し続けているのだ。

― オメガの歴史(OMEGA)―

1848 スイスのラ・ショー・ド・フォンに、時計職人ルイ・ブランが時計組み立て工房を設立
1877 ルイ・ブラン父子会社を設立
1880 工場をビエンヌに移転。自社一貫生産を始める
1885 レバー脱進機式ムーブ、ラブラドールを開発
1892 初の腕時計型ミニッツリピーターを発表
1894 キャリバー19。別名オメガ・キャリバーを発表
1919 ヌーシャテル天文台コンクールで1位を獲得
1932 ロサンゼルスオリンピックで公式時計を担当。オメガ初の防水時計マリーンを発表
1938 30㎜キャリバーを開発
1948 シーマスター発表
1952 コンステレーション発表。同年、オリンピック組織委員会からオリンピック功労賞を受賞
1955 本格派ダイバーズ、シーマスター300を発表
1957 スピードマスターを発表
1967 デ・ビルを発表
1969 アポロ11号の人類初の月面着陸に、スピードマスターが公式装備品として携行される
1970 アポロ13号の地球生還にスピードマスターが貢献。同年、海底探査ヤヌス計画でシーマスター600mが使用される
1981 ジャック・マイヨールが、シーマスター120mを腕に101mの素潜り世界記録をマーク
1983 SMHグループ(現スウォッチグループ)に参加。
1988 ノーチラス号の深海地震調査にシーマスター・プロフェショナル200mが使用される
1995 人気映画「007」にシーマスターが初登場
1999 デ・ビルにコーアクシャル脱進機を搭載
2005 シーマスターにプラネットオーシャン誕生
2007 新コーアクシャルを搭載したデ・ビル アワービジョンを発表。スピードマスター50周年
2008 北京オリンピックの公式計時を担当
2009 2020年までのオリンピック公式計時が決定