日付変更・時刻の合わせ方(例:ロレックス)

先日、ロレックスをお買上げいただいたお客様から『日付変更』『時刻合わせ』についてお問い合わせがありました。取り扱い方を間違えると故障の原因となります。
以下、『日付変更』『時刻合わせ』の正しい手順を記載しますので、よくご確認下さい。
(1)時計が完全に止まっている場合は、リューズのねじ込みを緩めて前後に30~40回位巻いて下さい。この動作でゼンマイが手動で巻き上がります。
(2)軽く引くと2段階に引くことが出来きます。1段目が『日付変更』で、2段目が『時刻合わせ』です。まず、2段引いて時計の針を4時過ぎにします。(『日付変更』をする前に4時過ぎに一度合わせというのが第1のポイント!!万が一、真夜中の深夜0時を挟んで前後4時間の時間帯(20時~4時まで)に日付変更操作をすると故障の原因になる事があります。
(3)1段竜頭を戻し1段目の『日付変更』で、本日ではなく昨日の日付にします
(4)再び1段竜頭を引いて2段目の『時刻合わせ』で時刻を合わせます。回していくと日付が今日に変わるので、午前午後を間違えずに時間を合わせます。(つまり、(3)の昨日の日付にあわせることが第2のポイント!!)
(5)『日付変更』・『時刻あわせ』が完了しましたら竜頭をケースにねじ込みながらしっかりと閉めてください。(第3のポイント!!竜頭を閉め忘れますと水分や埃の内部への侵入を許し時計故障の原因となりますので充分に確認してください。
もう一度おさらいです。
第1のポイント:『日付変更』をする前には時刻を4時に合わせる!
第2のポイント:『日付変更』は昨日にあわせて、時刻送りで午前午後を意識して本日の時間にあわせる!
第3のポイント:すべての動作が完了したら竜頭を確実に閉める!!